Technics テクニクス SL-7 修理 リニアトラッキングアームのメンテナンス ベルト交換 グリスアップ [ターンテーブル]
テクニクスの名機、SL-7
これについて、カバーの外し方やシャフトのグリスアップ方法など、詳細な写真つきメンテ記事を何故かWEB上で見かけないので公開させていただきます。微力ながらお役に立てば。
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製品の仕様など詳細はこちらが詳しいです。
http://audio-heritage.jp/TECHNICS/player/sl-7.html
今回のメンテナンスの内容は以下のとおり。
①アクリルカバーのキズ取り
②ボディならびにスイッチ類の汚れ取り
③アーム駆動ベルト交換
④アーム駆動ギヤ清掃&グリスアップ
⑤アーム移動シャフト清掃&グリスアップ
なお、上記すべてを写真入りで解説すると、元々しつこいブログがさらにくどくなる(^▽^;)ので、参考までに他の機種で同じ作業をした過去記事へリンクを貼っておきますのでご興味のある方はクリックしてくださいね。
余談ですが、ミューティングリレーの接触不良で音が出ない、音が途切れるとった事は基本的に起こり得ません。回路図や基盤を見れば分かりますが、もともと出力はカートリッジからケーブルへ直結されています。これをリレーでショートさせてミューティングする方式なので。よって音が途切れるような場合、一番疑われるのはリレーではなく他の部分の断線です。あるいはリレーがONになりっぱなし(これはリレーの故障や回路の不具合などかなり深刻。でも今まで見たこと無い)などです。試みに基盤からリレーを外してみてください。ミューティングが効かなくなるだけで普通に音は出ます。針がレコードに落ちるノイズも聞こえ普通のレコードプレーヤーと同じになります。
さすが世界のテクニクス、出力の+-そのものをリレーでON/OFFするような野暮な設計はしていません。フェイルセーフといいますか、部品の径年劣化をも考慮した設計。まさにMADE IN JAPAN。素晴らしい!
①アクリルカバーのキズ取り。
キズ取り方法の過去記事はココをクリック。
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施工後
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②ボディならびにスイッチ類の汚れ取り
これには写真のメラミンスポンジや、研磨剤を含んだ磨き布、その他コンパウンドなどを使います。
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例えば緑青(ろくしょう)が浮いて汚れていたスイッチは・・・
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こんな感じにキレイになります。
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③アーム駆動用ベルト交換
アクリルカバーと一体になっているメカ部のカバーを外します。
まず、電源を入れアームを1cmほど左へ移動させます(これ重要!)。そのまま電源を切ります。
なぜ1cmだけかと言うと、ネジを外すため、それからシャフト左半分の清掃&グリスアップのため。
ネジは矢印の7本。赤い矢印のネジに注意。普段はアームとクランパーに隠れて見えません。
この2つのネジを忘れ、無理に外そうとするとアクリルカバーが破損します。テコの原理で大きな力が加わってしまうのでいとも簡単に割れてしまいます。要注意です。
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ネジが取れたら、クランパーの部分、矢印の爪に引っ掛けて固定されていますので・・・
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そこを支点に写真のように傾け、上に持ち上げると外れます。
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外した状態。
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古いベルト(左)と新しいベルト(右)。
ベルト交換の過去記事はココをクリック。
若干硬化して変形していますね。もっと硬化が進むと空転し、アームが動かず針飛びするようになります。
まだまだ使える状態ではありますが、せっかくカバーを開けたし、ベルトは安価なので交換しちゃいます。
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メーカーにはもう在庫がありませんので互換品を使用します。
太さ1.2mm(1.2mm角)、輪の直径25mmのものでジャストフィットです。規格呼称は1.2T×25mm。
ちなみにSL-7以外のモデルも全て同じ規格のベルトです。
④アーム駆動ギヤ清掃&グリスアップ
グリスが劣化していたり、ロープ用のモリブデングリスが付着して混ざったりしています。
パーツクリーナーをしみ込ませた綿棒やつまようじなどを使い、気長にやります。
パーツクリーナーはカーショップなどで安く売っています。スプレー式で¥200程度。
モーターについてるウォームギヤも忘れずにキレイにしましょう。
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清掃後。まぁこんなもんでいいでしょう。キリが無いですから。
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プラスチック用のグリスを全周にチョイ付けします。使ううちに全体に馴染みます。
写真のようにギヤの真ん中に付けてください。そこがウォームギヤの当たる部分だから。
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ついでに基盤裏のロープも点検。モリブデングリスが硬化したり乾いていたら清掃&補給。
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⑤アーム移動シャフト清掃&グリスアップ
これは重要な作業です。音の鮮度と言いますか、情報量がまるで違ってきます。是非お試しを!
まず左半分をパーツクリーナーをしみ込ませた綿棒で清掃。
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モリブデングリスを薄く塗ります。ムラがあっても気にしないで大丈夫。理由はあとで。
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ここまで終わったら、カバーを取り付け電源を入れます。
アームを左側一杯まで移動させ、右半分のシャフトに同様の処置をします。(これは処置前)
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あとは適当なレコードを演奏、リピートにして半日も放って置けば矢印のように均一なグリスの膜が出来ます。
30cm・45回転シングル盤など使えばさらに効率が良いです。1時間でOKかな。
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シャフトのグリスアップ時期ですが、ヘッドホンで聴いて、レコードの無音部分で車が道路の継ぎ目を乗り越えるような低域のノイズが周期的に聞こえるようになったら行いましょう。もともとテクニクスのリニアトラッキングアームは先端と根元が尺取虫のような動きで平行移動してますので、グリスが硬化したり乾いたりすると即ノイズが出ます。そのまま放置すると針飛びしたり演奏途中でアームが元に戻ってしまうなど挙動不審になります。
メンテナンス完了。
極上美品に仕上がりました。自己満足だけど。(^▽^)/
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最後までありがとうございました。m( __ __ )m







皆様へ~(*゜▽゜)ノ
ここのところ、出張があったり色々と落ち着きませんので今回も一方的更新で失礼いたしま~す。
ではでは!m( __ __ )m
by まめぞう(エルモ改め ^^; ) (2012-01-15 12:35)
出張おつかれさまです。
メンテナンスもまめぞうさんにかかっては完璧ですねぇ。
そうそう鏡の鱗取り、私も悩んでこれまでもいろいろ試してきましたが、早速まめぞうさんのおすすめを試してみよう!
by asahama (2012-01-15 18:20)
職人芸のようだわ。
by ぴーすけ君 (2012-01-15 18:34)
すばらしい! m(_ _)m
by 心如 (2012-01-15 20:17)
とても私には出来そうではありませんが、壊す覚悟でやる時が来るかも。
by めもてる (2012-01-16 09:03)
もはや、趣味の域を脱して神がかってきましたかね。^^;
by たいへー (2012-01-17 11:04)
師匠、サラリーマンにしておくのが惜しいです。
オーディオではないけど、βのビデオデッキなどは、秋葉原で
とても高く取引されているそうですね。
by horigon (2012-01-17 15:22)
すごい!驚きの連続です。素晴らしいです( ..)φメモメモ
メモしてもできないけど・・・^_^;
by 野うさぎ (2012-01-18 00:06)
そろそろ神と呼ばせてください。
by 雅 (2012-01-22 19:17)
ネ申 !
by moonrabbit (2012-01-30 08:04)
皆様へ!
レス遅くなりました。しかし今年はホント寒いっすねぇ!
☆asahama様
あの水アカ取りけっこう良いです。
風呂場に置きっぱなしで時々使ってますが、効果が持続してるので。
マジおススメかも!^^
☆ぴーすけサマ
とりあえず戦前からの浅草職人の家系ではありますが・・・
当代アタクシは普通のサラリーマンなんですけど・・・ ^^;
☆心如さま
ありがとうございます。恐縮千万です!m( __ __ )m
☆めもてるサマ
私も今までいくつ壊したか・・・( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
☆たいへ~どの
いんちき祈祷師みたいな感じでしょうか?・・・σ(^_^;)
horigon先生
ベータはそうらしいですね・・・というかそうですね。
先日アキバで見ました。ガード下でけっこうな高値で・・・(◎-◎)
☆野うさぎサマ
あ~ダメダメ、良い子はメモしちゃダメダメ!
このオジサン、ことのほか怪しいんだから!_(T▽T)ノ彡☆
☆雅さま
何を仰いますやら、ワタクシなど滅相もございません。
♪ 神様はトイレにいるんやで~ ♪
☆らび師匠
ネ申で何故か思い出したんですけど、最近しょこたん日曜日のウチくるでレギュラーですね。録画して毎週見てます。ホント愉快なおねいさんだこと!
by まめぞう(エルモ改め ^^; ) (2012-02-05 20:14)
はじめまして。
30年前、学生のとき買ったSL-10のトラッキングベルトを先日交換しました。しばらく快調だったのですが、310MCの針先をクリーニングの際いためてしまいました。まめぞうさまは、カートリッジは純正のものをお使いですか?入手できるT4Pタイプのものでおすすめのものを紹介いただければ幸いです。
by furiobrio (2012-02-28 00:25)
☆furiobrioさま
はじめまして。コメントありがとうございます。
当方のSL-10は純正の310MCです。SL-10はこれがベストマッチといいますか、310MCに特化したモデルだと思っています。
ところで針先を傷めてしまわれたとの事、ご心中お察し申し上げます。
310MCはオークションでたまに見かけます。大体1万円前後で推移しているようです。
あとは日本精機宝石工業(JICO)のレコード針修理サービスをご利用になるのも一策ですね。
http://www.jico.co.jp/repair/index.html
ここのSAS針は最高です。310MCをSAS針で交換する工賃は1万5千円前後と思いますが、何しろSAS針はスゴイです。次元が違うと言うか、目から(耳から?)ウロコと言うか。今まで使っていたカートリッジが数倍ブラッシュアップして納品されますよ。是非お試しを!
あ、当方JICOの回し者ではありませんので念のため!σ(^_^;)
by まめぞう(エルモ改め ^^; ) (2012-02-28 22:36)